ArrayCalc

[d&b ArrayCalc-5]VENUEデータ作ってみよう実践編

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今回は前回までに紹介したツールを使って実際に会場を作ってみようと思います。

=目次=

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元の図面

それでは実践編ということで、作っていきましょう。

ほとんどの場合は会場の図面を事前に入手してプランをしてから現場に行くことになると思います。測量で少し微調整ということはあるかもしれませんが、ガッツリと現場で測量をするということはあまりないかと思います。

仮で作成したホールの図面をもとに見ていきましょう。

実際にはもっと色々と記入されていると思いますが、これだけだとArrayCalcに起こせないので必要な寸法を記入していきます。

必要な寸法はこのようになります。

会場のワイド(図面上ピンク部分)

* 分割する予定のサーフェイスごとの奥行き(図面上青部分)

地面からの高さ(図面上赤部分)

基準点からのそれぞれサーフェイスのフロント(P0)の距離(図面上茶色部分)

基準点ですが、d&b的には会場の変わらないもの、例えばプロセニアアーチなどと教えられると思います。しかし、作図・実際に運用をする上ではカマチを基準点に置いた方が分かりやすいかと思います。

ただしこれはホールなどに限ります。アリーナ、ドームなどの吊り位置が変わったりする場合は、会場のセンターを基準点にするといいと思います。なぜなら、道具さんが図面更新をした時にベクターワークスの座標の数値とArrayCalcの座標の数値を同じように扱えるからです。

2

ArreyCalcで作成

デフォルトであった会場は一度すべて削除します。

そして、客席1F部分から作成していきます、四角形ツールを使用します。

先ほどの図面より数値を読み取り、ArrayCalcに入れていきます。画像のピンク部分が変更部分になります。

今後APなどでやるときに分かりやすいように、サーフェイスに名前をつける、カラーの部分で色を変更しておくと良いでしょう。今回は1Fをピンク、2F青、stageを緑で作ってみます。

完成したサーフェイスはロックをかけておきましょう。間違えてさわってしまっても動かないようになります。

先ほどの図面の数値を入れ込んで気がついた人もいるかもしれませんが、小数点以下第二位までしか入力できません。なのでそれ以下は四捨五入されてしまいます。

続いても四角形ツールを使い、今回から高さを入力するので忘れないようにしてください。

ここではFrontに高さを入れるようになりますが、P0という所に入れるようにしてください。

これで1Fは完成です、続いて2Fの作成です。

2Fも完成したので、ステージを作成して完成になります。

ステージを作る時にサーフェイスを新規追加したら、しっぽが客席側を向いていると思います。しっぽを掴んでステージ側に回転することによって簡単にステージが作れます。

そして、サーフェイスの設定をListeningからStructureに変えておきます。もし、ステージ中の音環境を確認する時はListeningに変えると確認することができます。

完成したら、プレビューで確認してみましょう。

プレビューにいくには、赤矢印のPreviewをクリックして下にあるISOをクリックします。

水色矢印部分を確認すると隙間があるのが分かります。

これは1Fの一番前の客席のAudienceを1.6mにしていたからです。

これはあくまでもお客さんの耳の高さなのでこのようになります。試しに1.6mから1.7mに変えるときれいに繋がります。

まとめ

ホールの場合P0はカマチ、アリーナ以降は会場のセンター

サーフェスはお客さんの耳の高さ(Listening設定の場合)

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