[Smaart徹底解説-6]v8初期設定-1
今回からSmaartの初期設定についてご紹介します。v9も基本的なところは変わらないのでどちらも対応しています。
=目次=
- Smaartの画面を開くと?
- I/O configを開いて設定してみよう
Smaartの画面を開くと?
初めてSmaartの画面を開くと下記のような画面が表示されます。(シリアルナンバーを入れるところは割愛します。)
筆者の場合普段使っているので左側にキャプチャーがありますが、本来はありません。また、右側の設定のトランスファー(以下TF)の設定も終わっているので表示されています。
真ん中のダイアローグに3種類表示されています。
Continue with the current configuration (現在の設定を使用する)
Create a new Configuration (新たな設定を作成する)
Select a previous configuration (過去の設定を選択する)
それぞれ適しているものを選択して下さい。基本的には一番上のものでいいと思います。新規作成などする時があると思うのでこのダイアローグはDo not show me this againは入れない方がいいと思います。
そしたらOKをクリックします。
I/O configを開いて設定してみよう
グラフがエリアが表示されていると思います。左上のconfigからI/Oconfigをクリックしてconfigの画面にいきます。
上にPCが認識してるインターフェースが表示されています。ここで使用したいインターフェースのチェックボックスにチェックを入れて下さい。
チェックを入れてそのインターフェイスを選択すると下にそのインターフェースのタブが作成されます。そしてそのインターフェースのI/Oを自動で読み込んでくれます。
今回筆者の場合、RMEのBabyface Proを使用しているので、トータル14のI/Oが表示されています。ただ、すべては必要ではないので必要なチャンネルのチェックボックスにチェックを入れます。
チェックボックスにチェックを入れたらchannel NameとFriendly Nameというのがありますが、これはch. Nameはインターフェースの認識している名前で、Friendly Nameは実際にグラフエリアに表示される名前になります。なので、ここを分かりやすくしておくと測定する時に便利です。
筆者の場合は、マイクを複数使用するのでマイクの名前をFriendly Nameに設定しています。
ここまでできたら、OKをクリックして下さい。
CalibrateとMic Correction Curvesを設定するのですが、これは少し時間がかかるので別の会でちゃんとお話ししようと思います。また、IR測定、シグナルジェネレーターをする場合はoutputの設定も必要になります。
続いて、隣のタブに移動して測定の設定をします。筆者の場合、UFXとBFとありますが、事前に設定をしてしまっているのでこのように表示されています。
初期設定の場合はDefault Tabのみです。特に使い分けがない場合はDefaultで問題ないと思います。
今回はNew TabというところをクリックしてI/Oの設定をしてみます。名前は今回はsampleという名前をつけます。ご自身の分かりやすい名前をつけて下さい。個人的にはインターフェースの名前がいいのかと思います。
次に右下のNew TF MeasurementをクリックしてTFの作成をします。
TFエリアに表示される名前を入力します。上図右側の緑色表示部分(M30-48)です。
続いて使用するインターフェイス、基準信号と測定信号の設定をします。
Measurement Signalが測定信号→測定マイク
Reference Signalが基準信号→卓アウト
これが分かりにくいと思うので、
初めのうちはMeasuremetはMicのMと覚えましょう。
それぞれ適切なものが選択できたらOKをクリックします。
上記の設定が完了したら、自動的に左側のSampleの所にTFとSpecが作成されます。
左側のSampleのTFをクリックするとその詳細画面が表示されます。
ここで詳細な設定をしていきます。全部で3段に分かれていて、
上段が選択しているTFに関するセッティング
中段がTFのI/Oセッティング(→先ほどセットしたのと同じものです)
下段がTF基本セッティングです。
上段の左側のName、Colorはなんとなくわかると思います。一番下のinvert Magnitude Displayにチェックを入れるとグラフエリアでφ逆相が入った状態で表示されます。
FFT→演算関数を選択します。
Averaging→FFTのアベレージングを変えます。
Phase Smoothing→フェーズ表示の細かさを変えます。
Mag Smoothing→マグニチュードの表示の細かさを変えます。
Weighting→Aカーブなどの畳付けを選択します。(自身で作成することも可)
Mag Ave Type→複素平面表示か極座標表示かを選択します。
複素平面と極座標に関しては設定のところで解説します。
ここの設定を変更したい場合は右側のチェックボックスを外してお好きなパラメーターを選んでください。
一番下の部分ですが、基本的な用語は上記のものと同じですが、少し違うところあります。
Mag Threshold→この値を超えたら演算するという数値
Blanking Threshold→このパーセントを超えたらグラフ表示しますよという値
続いてSpecの設定ですが、こちらも基本的には先ほどと同じです。
少し違うのは、
Banding→グラフに表示する時にどのくらい細かく表示するか
ここまでできたらOKを押すと基本設定完了で、Smaartを使用できます!!
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