[Smaart徹底解説-5]トランスファーファンクションの色々な使い方
トランスファーファンクション(TF)を用いて色々な測定をすることができます。それらについて紹介してみようと思います。
=目次=
- TFのベーシックな測定構成
- Phaseに注目した測定構成
- 実はこんな使い方も
RTAなどは1つの信号を表示するのに対して、TFは2つのものを比較する機能です。
TFのベーシックな測定構成
TFのベーシックな測定は卓のMTRIX Outとスピーカーの音との比較です。
これで卓のOutとスピーカーとの差を測定することができます。
Phaseに注目した測定構成
Phaseに注目して測定すると例えばこのような構成も可能です。
SnaartはTFを複数立ち上げられるので下記のように2つ設定をします。
卓のMTRIX Outとスピーカーの音の比較
卓のMTRIX OutとDrive RackのEQあととの比較
この測定は先ほどの測定にDrive RackのPost EQをInterfaceにinputすることによって、EQ前とEQ後を比較することができ、それでEQを触ったらそれのPhaseの変化を見ることが出来ます。
Phaseの変化という面では、卓のEQ前後をInterfaceにinputすることによって同様に確認することが出来ます。
これは、卓のEQ前と卓のEQ後の比較になります。
確認したいチャンネルに対して2ch分のinputをしなくてはいけないので、測定したいチャンネルを厳選する必要があります。現在はDante、AVB、MADIなどのネットワークオーディオも普及しているのでSmaartで多チャンネルを扱うことも構成方法次第で可能だと思います。
実はこんな使い方も
昨今ではWAVESなどのPlug-inも容易に使用することが出来ます。そして、上記のように構成することによってWAVESのEQでのPhaseやlatencyなども確認することが出来ます。
これは、Plug-in前/BypassとPlug-in後/Plug-in ONの比較になります。
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