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[Smaart徹底解説-7]Mic Correction Curveってなに?

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マイクコレクションカーブ、もしかしたら聞き馴染みのない言葉かもしれません。正確な測定には必要なのでぜひ覚えておいて下さい。

=目次=

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Mic Correction Curveってなに?

もしかしたらこの言葉を聞いたことがない人も多くいるかも知れません。

これは、マイクの個体補正データです。測定マイクで一番大切なことは、フラットな特性であるということです。

しかしながら、製造過程でフラットを目指すものの個体の誤差はどうしても出てきてしまいます。それを補正するのがMic Correction dataです。

それでは一体どのようにそれらを入手するのかというと、基本的にはデータを提供しているメーカーのものを購入するのが一番いいかと思います。どのメーカーが提供しているかは後述いたします。

筆者は基本的にBeyerdynamic MM1とEarthworks M30を使用しています。それらのデータを見てみましょう。下記はMM1@0°のデータです。

左側の数字が補正周波数で、右側が補正ゲインです。これをエクセルで表にしてみましょう。

つまり、普通に使用するとこれの逆特性のまま測定されていることになります。Maxで4dBくらいの補正されていますね。なので、Smaartで音を管理している方にとってはデータは入れた方がいいでしょう。

ちなみにM30の補正データもグラフにしてみました。

MM1とは違ってほとんどフラットですが、高域に少し補正がなされています。

セッティングの例ですが、下図は左側がMM1で右側がM30です。MM1は上に向けて音圧計として使用しています。

天に向けての測定は空間の音を測定するという建築音響・精密測定の考え方からきています。一方、コンサートなどは狙った測定対象のデータを収集するのでスピーカーなどの測定対象に対してマイクのダイヤフラムを正面にセットします。

そしてこの向き(天に向けている状態)でのキャリブレーションデータがMM1には付属しています。

MM1@90°のキャリブレーションデータを見てみるとこのような形になっています。

0°の時ととても差があります、特に高域は全く異なっています。より精密に測定するにはここまでのデータが必要ということでしょう。

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Mic Correction Curveの設定

続いて設定方法を確認していきます。

初めにインターフェースを読み込んだ時のページにいきます。ページの行き方はこちら

下の方に赤矢印部分Mic Correction curvesというのがあるのでこれをクリックします。

そうすると、別のウィンドウが開きます。筆者の場合は、別のデータをもう入れているので表示されていますが、なにも入れてない場合は空白になります。importを押してテキストデータをインポートします。インポートができたらOKをクリックします。

インターフェイスのマイクをインプットするチャンネルに先ほどインポートしたキャリブレーションデータが選択できるので該当するものを選択して下さい。

これで完了です。

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Mic Correction Curveのあるマイク

ここでは代表的なキャリブレーションデータのあるマイクを紹介します。

・Earthworks M30

PA業界では知らない人はいないほど有名なマイクです。

0°のみのキャリブレーションデータです、購入後カスタマーセンタにメールして下さい。

Soundhouseで110,000円(記事更新時)だったので楽天ポイントの利率が1万円以上なければsoundhouseで購入した方が安いでしょう。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Earthworks M30 コンデンサーマイク
価格:121,000円(税込、送料無料) (2024/7/21時点)


・Beyerdynamic MM1

世界的に珍しいワイヤレスの測定マイクのヘッドにも使用されています。こちらは、0°と90°の2種類のキャリブレーションデータがあります。コスパは一番これがいいかと思います。

こちらも同様にカスタマーサービスに連絡して下さい。

残念ながらsoundhouseでの取り扱いが終了してしまったので、楽天のみの取り扱いになります。


・iSEMcon EMX7150

日本ではあまり知名度は少ないかも知れませんが、海外ではよく使用されています。

こちらのセットでは、サスペンションホルダーやウィンドスクリーンなどのより精密に測定するためのグッズがついてきます。筆者も所持していますが、マイクの音圧キャリブレーターも出しているほど信頼のあるメーカーです。

soundhouseの取り扱いがないので現状、楽天もしくは代理店のみになります。

こちらもキャリブレーションデータは2種類あるそうです、筆者は所持していないので詳しいことは書けませんが、現在購入を検討中です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

iSEMcon(アイ セムコン)EMX-7150-CF 音響測定マイク EMX7150
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・dbx RTA-M / Rational Acoustics RTA420 v2

基本的には同じものなります。Rational Acousticsバージョンを購入したらケースとウィンドスクリーンがついてくるというところでしょうか。

キャリブレーションデータはdbxの時は付属してきませんでした。Rational Acousticsでは購入したことないので、未確認です。

手軽にSmaartを使用したいという方にはちょうどいいと思います、ある程度使い方が慣れてきたら次のマイクにステップアップをするという方におすすめです。

楽天だと少し割高かも知れません、ポイント利率が多い方は楽天の方がお得かと思います。

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DBX RTAM DriveRack用RTAマイクロホン
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Soundhouseだと14,000円でした(記事更新時)、単純な価格だとこちらの方が安いですね。

〜お問い合わせ〜

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