[d&b ArrayCalc-2]基本設定編
ArrayCalcを使用するうえで多くの設定があります。ArrayCalcは設定をしないと表示されない機能などあるので色々な設定について紹介します。
=目次=
- 基本設定とは?
- Projectの設定
- General
- Advanced features
- Units
- R1 project
- Protection
- Air absorption
- ArrayCalcの設定
- Project
- Updates
- Audio
- Graphics
- CSV Export
- Controls
- まとめ
基本設定とは?
ArrayCalcを使用する前に確認する設定がいくつかあります。大まかに2つあり、ArrayClac自体の設定と将来AMPに流し込むデータを作成するProject側の設定です。
自分の必要なニーズに合わせて変えていってもらえれば良いかと思います。
初めてArrayCalcを起動すると、使用ライセンスに同意しますかという画面が出てくるのでAgreeをクリックしてください。次にアップデートについて聞かれますが、後で詳しく設定するのでそのままOKをクリックしてください。
そうすると下記のような画面が出てきます。
プロジェクトの設定は青色のところからで、ArrayClacの設定は赤色のところからやります。
Projectの設定
ここでは6項目あるので確認してみましょう。Settingsというのをクリックするとこのような画面が開かれます。
Project | 現場や会場の名前など(保存した時の名前が反映される) |
Author | プランナーの名前など |
Date | 作成・更新した日付(右横の三角から変更することも可能、set current dateを押すと現在の日付が反映される) |
Comments | デフォルトではスピーカーの構成が表示されている |
※青色がONの状態/灰色がOFFの状態です
ArrayProcessing(AP) | APでやる場合にはONにしておく |
Level avoidance | APでレベルを下げたい部分があり、それらも計算に加えたいならONにする |
ArraySight | ArraySightのIDを入れ込みR1でデフォルトで表示させたい場合ONにする。温度湿度が確認できる |
NoizCalc | NoizCalcのデータを作成したい場合にはON |
Audio networking | DS10など使っていたら事前にここでoutを決められるが、実際はDante Patchなどで行うのでどちらでも良い |
Soundscape | Soundscapeで使用する場合はON、これをONにするならAudio networkingもONの方が良い |
HeadroomCalc | SPL表示や最大どのくらいの音が出せるかなどシュミレーションできる機能があり、使用したい場合にはON |
Extended link limits | 将来対応するということで、ボタンだけあるようです(投稿時点) |
Set as defaultをクリックすると次回以降このON/OFFが別のデータにも引き継ぐことができます。
どうしたいいか分からない人は、デフォルトで使うか、HeadroomCalcにチェックを入れている状態で良いと思います。
R1(アンプのリモートソフト)に流し込んだ時の設定です、こちらもデフォルトで問題ないと思いますが、必要に応じて適宜変更してください。
Start mode of generated R1 Project | R1を作成した時にconfiguration、tuning、showモードのどれで起動しますか?というものです。 |
Amplifier naming convention | ソースネーム+ID、ソースネーム+何本目のSPか、ソースネーム+何台目のAMPか、のどれかを選べます。(詳しくはR1編で) |
こちらもset as defaultがあるのでクリックしておくと良いでしょう。
基本的にはデフォルトのままで問題ないと思いますが、もし、フィートやFahrenheit表記になっていたら下記の通り変更した方が見やすいかと思います。
Measuring units | Metric |
Temperature units | Celsius |
こちらもset as defaultがあるのでクリックしておくと良いでしょう。
ArrayCalcを開くときにここで設定したパスワードがないと開けないようになります。またこのパスワードはR1を開く時にも反映されます。
基本的には固定設備用かなと思います。
温度・湿度で音が変わってくるので、計算に含めるかどうかという項目です。
一番上のAir absorptionのボタンを押したうえで会場の近い温度・湿度を入れ込みます。
こちらもset as defaultがあるのでクリックしておくと良いでしょう。
ArrayCalcの設定
続いてArrayCalcの設定です。こちらは赤色のところからやっていきます。
ここでは3項目あり、基本デフォルトで良いと思います。
上から、ソフトを起動した時に最後に編集していたとのデータを開くかどうか。
中段は、新規作成をクリックした時にサンプルデータを開くか。
下は、IDを打ち込むことろがあるのですが、そこでの表記の仕方です。
ここでアップデート確認の頻度を決めます。
インストールして初めて起動する時に聞かれたのと同じものになります。
Every・・・何日ごとにアップデート確認するか
At Program start・・・ArrayCalc起動時
Never・・・アップデート確認しない
筆者は使用するバージョンの関係もあるのでNeverにしていて必要な時に自分で確認するようにしています。
HeadroomCalcを使用しないのであれば関係のない設定です。
ここではHeadroomCalcで音源を再生できるのですが、その再生先をどこにするかという設定になります。
見た目が明るくなるのでソフトウェアを野外で使用する際などに便利な機能です。
cmd+Bがショートカットキーとして登録されているので操作中に急に明るくなったらもう一度押すと解除されます。
パーツリストなどをpdfに出すことができるのですが、その際にコンマで区切るかセミコロンで区切るかの違いです。
必要な方を選んでください。
ArrayCalc内でのマウス・トラックパッドの使用方法についてです。
上から、トラックパッドのスクロールで値を変えますか?もちろんマウスのセンターホイールも含まれます。これで間違えてスクロールすると角度なども変わってしまうので、嫌な人はOFFにしておいてください。
次に、ズーム イン/アウトをするときに設定です。
前にスクロースするとズームインしてほしい場合はscroll back to zoom inで逆に
後ろスクロールでズームインしてほしい場合、scroll back to zoom outに設定してください。ご自身のPCの設定と合わせると使いやすいでしょう。
一番下は、3Dマッピングをした時のZ軸やY軸を中心に回したい時にマウスのどちらのボタンを使用しますか。という項目なので右利きの人はRight Button、左利きの人はLeft Buttonで問題ないと思います。
Projectの設定とArrayCalcの2種類の設定がある。
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