ArrayCalc

[d&b ArrayCalc-4]VENUEデータ作ってみよう編

sound-star

今回はVenueデータを作成するにあたって多くのツールを使用します。それらのツールについて詳しく紹介しようと思います。

=目次=

1

Venueの画面

Venueデータを作成する時に初めに目にするのがこの画面なります。

左上にこれから作成する会場の詳細データがあり、その下に会場データを打ち込むパラメーターを表示する部分があります。

また、この部分には実際に測量するときに使用する時に使うモードもありますが、今回は割愛します。

そして真ん中に上から会場を見たプレビュー画面があり、その下に横から見たプレビュー画面があります。

All elementsのプラスのアイコンをクリックすると上の画像のようなタブが現れると思います。ここにある5つのツールを用いて会場を作成します。

ここで現れたツールと右側にあるツールは同じものなります。

2

それぞれのツールたち

ツールを使う上でまずは、P0(基準の座標)を確認する。これは黄色の点で表示されている。

回転したり、するのに必要なのでしっぽの位置を確認する。

また、オレンジの点の上にカーソルを合わせるとその点がPいくつかが表示される。


Triangular

これは、三角形で会場を作るツールです。それぞれの座標の値を直接入れます。

それぞれ画像の色と文字が対応しています。

三角形のときだけ注意しなければいけないのは、P0=P1という考え方になっています。

また、この三角形を回転する場合、Rotationと表記してある所に数字を入れるか、しっぽを掴んて回すと回転できます。


Quadrangular

次に四角形で会場を作るツールです。これも画像の色と文字が対応しています。

Frontで前の幅、Backで後ろの幅を決めて、そしてDepthで奥行きを決めます。

そして前の高さはP0を編集することになります。後ろの高さはBackで決めます。

個別に座標を変えたい場合には、下の座標に直接数字を打ち込んで下さい。


Arc segment

これは円、扇形を作成するツールです。このままだと分かりにくいので、ここではStart spanとSpanを0°と80°に変更して見てみることにしましょう。

青い円(扇形)と赤い円(扇形)の半径をそれぞれ指定することで作図します。

簡単な方法として、Start spanとStop spanで内角を入れて、そして実際の会場の角度に合わせてRotationに数値を入れるとやりやすいとおもます。

そしてこちらも同様に数値と色が対応しています。


Superelliptic

こちらも先ほどのArc segmentと考え方は同じです。

小さい円と大きい円のそれぞれのMayor axisとMinor axisの半径を入れます。

そして、先ほどと違うのは、作図可能角度は、90°、180°、270°、360°でさらに、Curvatureの数字を変えることで角の滑らかさを変えることができます。


Cuboid

最後にCuboidを選択してみます。あまり見た目がよくわからないですが、Previewをクリックしてみてください。

先ほどと違って色が半透明でないことが分かります。これは音を通さない障害物ということを示しています。

例えば、スピーカーの前に柱などあった場合などに使用します。

3

実際作成する時には

それぞれのツールのところのTypeという場所にある三角をクリックすると、Listening、Obstacle、Structureの3種類あります。

Listeningお客さんがいる場所

   →(それぞれのプレーンの高さとlistenerの高さが合わさって表示されています。)

Obstacle(音を通さない)障害物

StructureVenueデータの見た目をよくするための構造物(SPLマッピングはされない)

Soundscapeを表示している人は、他にも表示されていると思いますが、今回は割愛します。

そして、Transp.をON(青色の状態)にすると音を通すという意味になり、OFF(灰色の状態)にすると音を通さないという意味になります。これによって演算が変わってきます。

まとめ

それぞれ5つのツールがある

ツールで作成したものに対して3種類の計算方法を適用する

音を通す、通さないも同時に計算に適用するか決める

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